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テクニックステージタカタ

選手を大事に

全日本戦ともなれば、練習走行と決勝合わせておよそ600本、一つのコースを使う事になる。

それに耐えられる路面を造らなければならない。

「え、そんなに路面が大事なんですか?何そんなこだわってるの?走れればいんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですね。

確かにそれでも良いかもしれません。もしかするとそう言う方の方が多いかもしれません。

ではなぜTESTAいえ、コースオーナーがそこまでこだわってきたか。

それは選手を大事にする事に通じています。

人それぞれ価値観やお財布事情は違いますが、基本、お金を支払って競技に参加している事は同じです。

競技の為の車を買ったり、製作したり、タイヤも要るしオイル交換もしなければいけない。エントリー費も要る。

それが揃ってやっと大会に出る事ができます。

そこで、1本目を走ってる途中に車が壊れたら、どうですか?どんな気持ちでしょうか。

エントリー費がパァ!損した気持ちになるでしょう。

それが、『コースが悪いせいだ!』となったらどうでしょうか。嫌ですね。

人は何かや誰かのせいにしたがる生き物です。それは仕方ありません。

仕方なくないのは出費の方。エントリー費も損した気分になった上、更に修理費がかかります。

もしかすると次戦のエントリーも危ぶまれるかもしれません。

そうなる事は良くないと思っています。

車を壊さないコース造りが選手を大事にするというのにはそんな意味が込められています。

 

大会のコースレイアウト案を任される時は、どう走ったら選手が楽しいか考えます。

ちまちま・ターン&ターンなどのコース設定はしません。スカッと走れるレイアウトを考えます。

そして『こけない』コース。事故のないイベントになるよう考えます。

そして決めたコースに合わせてまたコース整備をします。

何より選手の為です。選手がいなかったら何にもなりません。

選手のエントリー費が上がるくらいなら、コース使用料を下げてでも選手の為に!とも思っています。

使用料0円では無理な事はご理解頂けると嬉しいですが。

 

今日はこのあたりで終わるとしましょう。