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タカタテクノサービス

S15セッティングのはずが

S15 シルビアのセッティングのご依頼で入庫です。

事前に車両側に問題が無いかチェックしたところ、インマニからの圧力漏れが確認されました。

とりあえずインマニを取り外してガスケットを交換します。

 
4番側から多く漏れていたのでガスケットを確認すると
折れ曲がったまま取付けされていました。

本来はこの状態です。

ガスケット交換をして、漏れの修理を完了させてセッティングに入ります。
ある程度チューニングが出来上がったのでブーストを上げての一発目、
6500回転辺りで突然エンジンの音が変わりました。3気筒になった嫌な音です。
そのままエンジン停止。
 
プラグを取り外してスコープでピストントップを確認します。
スコープで確認できる範囲ではピストン側に大きな損傷は無さそうです。
しかし、これぐらいの回転域でロッカーアームが脱落するとも考えにくい。

恐る恐るタペットカバーを外してみます。

ロッカーアーム側に問題が無ければ腰下のどこかに問題があります。

 
問題箇所発覚。2番の排気側ロッカーアームの破損。

飛び散ったロッカーアームやバルブシムを摘出。幸い全て見つける事が出来ました。
破損した部品を探している時に見つかった部品。
シリンダーヘッドにボルトが突き刺さっています。
このボルトが原因でロッカーアームがこのようになってしまったようです。

    

 
本来ボルトが取付けされている箇所です。
 
 
摘出された部品たち。

一旦機材を全て取り外して修理してやり直しです。